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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
「俺・・・女心っての?全然わからないんだわ」

「・・・うん」

私を抱きしめる後藤君の腕に力が入る
心地よくて・・・

「女心がわからん俺に・・・楓心を教えてくんねぇか?」

「え?」

「お前の心だけが知りたいんだ」

何それ?
何それ?
最高の不器用な殺し文句!!

拗ねてた自分がバカみたいに思えるじゃない・・・
仕事が忙しくて・・・子供みたいに後藤君にやつ当たってた自分があほじゃない
ユキさんに嫉妬して先輩ばっかり・・・とか思ってた自分が情けなくなるじゃない

「わ・・・私は・・・後藤君が・・・好きだよ?大好きだよ?」

抱きしめられた腕に私も力を籠める

「だって・・・私の方が・・・先に後藤君を好きになったんだからね?」

覚えてる?
私が先輩に怒られるかもって・・・調書を間違った事
それをフォローしてくれた後藤君

谷川先輩のイケメンより後藤君の笑顔が気になってた事・・・

もう・・・
なんかね?
恥ずかしいけど・・・
白状するよ


「後藤君が好きで好きでたまらないんだよ・・・」

自信がなかった
ユキさんより愛される自信が欲しかった
谷川先輩より、私を優先して欲しかった

「・・・どうしたら、わかってもらえる?楓が俺の一番だって?」

「・・・信じるよ。信じる」

だって・・・
私と同じように小島君にヤキモチ妬いてくれたんでしょ?
私は何とも思ってなかったけど・・・
小島君が私を好きだって知って、嫉妬してくれたんでしょ?

十分じゃない?

私の為に争わないで
っての、してくれたんでしょ?

ギュって・・・
いっぱいの力を力を込めて抱きしめた
後藤君に抱きしめられると・・・
お姫様みたいな・・・
そんな気分になった


「コホンッ・・・」

わざとらしい咳が聞こえて私達は我に返った
見ると頭をポリポリ掻いて気まずそうな課長が居た

「・・・えっとな?もうそろそろ・・・いいか?一応、ノックはしたんだけど?」

ニヤニヤ笑う課長
恥ずかしくなって私達は離れた

「続きは帰ってからにしてもらえるとありがたい」

私達は顔を真っ赤にして思わず離れた

「ってか・・・資料室の整理の後藤はご苦労さん。時田は・・・昼休みそろそろだけど?」

「「・・・はい」」

二人、揃ってテレた

「仕事に戻れ」

名残惜しくも恥ずかしくなって後藤君とバイバイした



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