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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
高橋君side


ダブルデートになったのは仕方ない
なぜなら俺の恋人、伊織と
俺の親友の想い人が従妹だったから

「楽しいねぇ!!USJ!!」

二人で来たかったって思ったのは俺だけではなかったはずなのに・・・
あまりの伊織のはしゃぎっぷりを見て
(まぁいいか)
と、思ってしまうあたり、やっぱり俺は伊織が嬉しそうであれば何だっていいと思ってしまう

隣でニコニコ笑う多田もきっと彼女の笑顔さえ見ればそれでいいんだろう

それにしても、あの多田が好きだった相手が伊織の従妹だったと知った時はビックリした
なんて世間は狭いのか・・・と。

伊織の部屋に従妹が来てる事は多々あったけど、居るとわかれば俺は遠慮して自分の部屋に帰っていたから・・・
時折、聞こえる隣の家からの女達のキャッキャッと騒ぐ声に耳を欹てて野次馬根性が働いても内容までは知る筈もなかった

伊織情報で、従妹ちゃんが恋してる。と知ってはいたものの・・・
相手が誰とか、そんなの気にならなかった

だって、俺は伊織だけが全てだったから


だから、多田が男同士の会話の中で好きな人が居るって知っても応援はするけど、協力は出来ないなと、思っていた

だって、こんな身近な相手だとは知らなかったから

知ってたら・・・
俺がもっと伊織以外に興味をもってたら・・・
もっと、早くに協力出来ては居たんだろうとは思うけど

・・・けどなぁ?

傍から見れば十分な両想いの二人なはずなのに・・・
それに伊織から聞いて彼女の心を俺は知ってるし・・・

おっと・・・これ以上、俺が言う事ではないよな
それこそお節介の下世話な奴になりたくない
それに多田だって・・・好きな子の事は自分でどうにかしたいだろうしな
見た目通りの男らしい奴だからさ


けど・・・散々、多田だって俺をからかってただろ?
「さっさと告白しろ」
「見てて鬱陶しい」
「他の奴にとられんぞ」
とかさぁ?

自分の身になった気分はどうだ?
言ってやりたいが・・・
優しいと自負してる俺だ
親友の恋と応援を・・・
及ばずながら・・・協力してやりたいと思ったんだ

だから、伊織と二人で来たかったUSJも・・・
お前達の恋が上手く行くなら・・・
それでいいさ

「「何から行く??」」

「「何でも」」

従妹同士の二人が同時に振り向いて
男同士二人の声が揃って・・・
何か、恥ずかしい
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