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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
「でも、きっかけを作ってくれた谷川さんには感謝だな」

「・・・ああ」

谷川さんが転校してきて伊織と仲良くなってくれた事。
俺も感謝してる

最初、俺は谷川さんを見た時

(何?この美少女・・・)

だった
勿論、伊織の次に!!
だけど

この時期に転校なんて訳アリ?
なんて思ったよ
でも、伊織が勇気を出して席の近くなった谷川さんに話しかけて仲良くなろうとしてる姿が微笑ましかった
俺は幼馴染として構わずにいられなかった
伊織は谷川さんに鼻の舌が伸びてる・・・
とか言いやがったけど。
それも、俺達だからこそ言えるやり取りだったと思ってるし、伊織に気持ちが伝えられずにいた俺への嫌味でも何でも良かった

伊織に友達が出来たらいいな。
って・・・心の底から思ってたから
俺は必死に着かず離れず・・・

これは得意。だって小学校の頃からの伊織に対する俺の・・・いわば特技と言っていい
伊織優先で・・・その次は伊織が友達になりたがってる谷川さんに目を向けた

大人しそうな美少女だな。
とも思った。谷川さんの事。
「アイツ」に・・・目を付けられなければいいけど・・・
俺と伊織は同じ事を思っていたと思う

だから柳が谷川さんにちょっかいかけてるのが許せなかった
だって伊織が友達が出来なくなった理由は柳だったからさ
伊織がキツイ性格だったとしても虐められた理由は理不尽だったから

ある時、柳が谷川さんに告白してた
俺は嫌味をこれでもかと・・・
今までの伊織の分の憂さを晴らす様に柳を責めた

すると、どこからか現れた多田が柳を庇った
正確にはただ、多田が通りすがっただけ・・・だけど・・・

俺は多田の事は好きだった
一年で同じクラスになって、誰にも媚びなく誰にでも優しい
正義感があって、自分を持ってて・・・
カッコいいヤツだって思った

だから、俺が嫌いな柳と多田が少し位仲良くても、多田の事だ。
柳と言う、いて好かない奴でも仲良くなれんだろ?
どっちの味方もしてる様でしない奴。
どっちにも良い顔してるようではっきり好き嫌いのある奴。

多田は知ってんだろうな
柳の良い所
俺は知らなくて良かったけれど・・・

少なくとも、先輩相手に向かっていった柳は、潔かった・・・かな?
うん。
これ以上は言いたくない
なんか、男として負けた・・・気がせんでもない
あんなにカッコ良い先輩相手に・・・

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