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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
「つ、次・・・どこ行く?」

紛らわせたくて話を逸らした
伊織に俺だけだと思わせたくて
デートを楽しみたくて
繋いだ手は勿論、離さない。離せない。

「そ、そんなに、手を握られてたら・・・地図見れないよ」

地図じゃなくて俺だけ見てろ
何て・・・言える筈もなく・・・
でも名残惜しい伊織の手
ずっと握っていたい
やっと掴んだ伊織の手

「んじゃ・・・これで見れんだろ?」

左手で・・・自分でも器用だと思った
伊織に地図を見せた

「直哉は・・・どこに行きたい?」

皆は知らない
・・・知らないで欲しい
伊織のかわいい。
こんな乙女な瞬間を噛み締めた

「伊織はどこに行きたい?」

同じ様に訊ねた

「直哉に聞いてんじゃん」

「伊織に聞いてんじゃん」

「私の方が先に聞いたんだからね!!」

「俺の方が後に聞いたんだからね!!」

伊織の真似して茶化した

いつもの通りの・・・
いつもの幼馴染の・・・
茶化し方

「俺はさ?伊織が行きたいとこに行きたい」

「私も?直哉の行きたいとこに行きたい」

「・・・俺らってさ?」

「うん?」

「前から思ってたんだけど・・・」

「うん?」

「めっちゃ・・・」

「うん?」

「仲良くね??」

「う、うん!!私も!!そう思ってたとこ!!」

「だよな!!」


こんな日が来るなんて・・・
片思い時代の俺に教えてやりたいよ

(頑張って良かったな)

って・・・

クラスのマドンナ
俺の初恋
お隣の可愛い幼馴染
今は俺の・・・大切な・・・大切な・・・彼女
愛しい恋人

胸が苦しくなるくらい抱き締めたい
今すぐに!!

でもさ?

「その前に俺らも着替えよっか?」

「あっ・・・忘れてた。そういえば寒い」

「伊織らしいな」

「あっ!!じゃあさ?私は直哉の着替えを買うからさ?直哉は私の着替えを買う!!そんでお揃いコーデってどう?」

「いいよ。せっかくのユニバだしな」

ここで浮かれんでどうする?
ってか、ここでしかこんなバカップルな真似できないし?
まぁ、伊織が嬉しそうな顔で「名案!!」みたいな顔するから・・・
否定なんて出来る訳もなく?

後々、理解ったのは・・・
やっぱ従妹ちゃんと伊織の思考回路は似てんだなぁ。って・・・
多田の大事そうに見る写メをこっそり見てから気が付いた

なんだ。お前らもペアルックかよ!!
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