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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
館内が明るくなって俺達は恥ずかしくなってパッと離れた

他の観客からはわざと離れた席
観客がゾロゾロと出て行く中、俺は出たくなかった

伊織が楽しみにしてたって事理解ってる
入場料だって学生の俺達には高すぎる
伊織だって・・・いつもの服じゃない
俺の知らない、見た事のない新しい服だ
俺に隠れて買った服で・・・お洒落してくれたんだろう

髪型だって・・・いつも可愛いけど、寝ぐせだって見慣れてるけど・・・
寝ぐせでも可愛いけど・・・
今日のはデート用だって事も理解ってる
嬉しい。ホントに。
俺の為にしてくれてるって自惚れたい

俺だって今日を楽しみにしてたのはホント
伊織が楽しいなら俺はその顔を近くで見てたい
伊織の楽しいと思う場所の隣には必ず俺が居たい
もっと言えば・・・
伊織の悲しい顔の時もその顔を近くで見て寄り添いたい
伊織の嫌いな場所も俺が隣で守ってやりたい
ずっと、ずっと変わらずにそう思ってる

そう思ってるのはホントに本当で・・・

でも・・・でも・・・でも・・・

そんなの全部・・・全部・・・わかってんだけど・・・

その・・・さ?

俺の中でも一歩進んだ感?っての?
が・・・さっきのキスで・・・
今までずっと、ずっと我慢してた・・・その・・・思春期的な・・・男の・・・事情でして・・・

あ~~~!!!
もうっ!!!
やりてぇ!!!
伊織とイチャイチャ、イチャイチャしまくりてぇ!!!
だっていつも可愛い伊織が!!
今日は。今日も。今日とて。今日だけでではなく!!今日はいつも以上に!!!
かっっっ・・・わいいんだもんなぁ・・・

「直哉?どうしたの?行こうよ」

「お。おう!!」

渋々、席を立つ

伊織がいつも通りに俺の顔を覗き込む
不埒な考えばかりの俺は少々、キョドった
伊織は俺の頭ン中がこんなだって知らないだろうなぁ・・・
従妹ちゃんが妄想好きだって言ってたけど、俺みたいな卑猥な考えしてないんだろうなぁ。
伊織は・・・こんな事考えてる俺の事を知ったら幻滅するかな?
「二人きりになりたい」の言葉を真に受けて今からでも・・・って思ってる俺を・・・
嫌いになるかな?

「伊織?あのさ・・・」

(今から・・・俺と・・・二人で・・・二人きりになれる所・・・)

「ん?何?」

「その・・・ふ、ふ・・・二人・・・の・・・デートみたいだな!!」

マヌケな俺だわ
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