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あなたがすきでたまらない
第19章 月に叢雲花に風
「俺さ?初カノなんだよ」

恥ずいけど暴露した

「めっちゃ・・・めちゃくちゃ大切にするから・・・さ?お、応援ってかさ?協力ってかさ?み、認めてくれると・・・有難い」

俺はなけなしの恥を更に出して紺野さんにお願いした
初めて会った時に一目惚れしてさ?
恋してさ?
そっから好きで好きでたまんなくなってさ?
今でも不思議なんだよ

ラインとかするじゃん?
返信めっちゃ早ぇの。
なんとなく・・・
「何してる?」
って・・・
ライン・・・送っただけなのに・・・
しょうもないけど、彼女が何をしてるか知りたくてさ?

恥ずいけど俺は脳内で思い返してみた

「俺さ?今までも・・・今も・・・めっちゃ好きなんだけどさ?紺野さんからの情報も・・・その・・・何て言うか・・・嬉しくて・・・」

「宝の情報?・・・フフフ・・・なら、本人に聞けば?」

紺野さんの目線は俺の後ろ
思わず振り返った俺

カタカタ震える可愛い新米彼女
それを見て・・・固まる俺

ちなみに直哉はどこ吹く風

「・・・き、聞こえ・・・てた?」

「・・・は・・・い・・・」

真っ赤になる!!
茹でたてのタコか!!って思う位

「か、彼女・・・だって・・・紹介してたとこ・・・なんだ」

「え?」

「だからさ?・・・紺野さんと・・・直哉に・・・俺・・・彼女が出来ましたよ。って・・・ほ、報告っての?さ・・・せてもらいました・・・」

「え?」

「だ、ダメ・・・だったかな?」

俺はいたたまれずに視線を逸らした

「私が・・・彼女?」

「うん・・・ダメ?」

おいおい・・・
違ったら俺・・・ヤバくね?
今すぐに穴があったら入りたいし?
せめて俺が入れる穴を掘ってくれって言うけど?

「・・・ほんとですか?」

宝ちゃん・・・
可愛いですね。
ホントだと思ってくれたら嬉しい雄がここにいますよ?

プルプルしてますね
ジュース零してしまわないですか?
零したら俺が拭くけどね。

そんなに・・・嫌かな?
ジュース零す位・・・
俺じゃダメ?

「も、もう一回・・・言って下さい!!」

宝ちゃん?

「カレカノ?大丈夫です!!むしろ大好きですから!!」

んん!!
大胆!!

俺に抱き着いてスリスリしてきたし!!
俺・・・
自惚れていい?
自惚れたい
自惚れます!!

ギュって・・・
抱き締めた
抱き締めてまた・・・抱き締めた
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