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あなたがすきでたまらない
第19章 月に叢雲花に風

「・・・おや?」
「・・・ん?」
「なおや!!」
可愛い、伊織の声が聞こえてハッとした
「なに?」
「宝と多田君が付き合ったんだよ?」
「・・・そうだな」
最初から相思相愛だったけどな
俺は野暮じゃないからそっけなく返事をした
ファミレスの席
俺のドリンクは少なくなってる
俺は自分のドリンクと伊織のドリンク(空になった)コップを持って立ち上がった
(・・・話、長くなりそうだな・・・)
なんてさ?
そんな事を思いながら伊織の空いたコップと俺の少しだけ空きそうなグラスを持って席を立った
(はぁ・・)
溜息を吐く
伊織はいつものジュース
俺はおかわりのアイスティー
(・・・なんだか・・・先を越された気分感・・・拭えないんだけど・・・)
もっと重い溜息が俺をドリンクバーに佇ませた
「先輩・・・だったら・・・こういうの・・・慣れてんのかな?」
ふいに呟いた言葉
俺の先輩って言ったら・・・
多田の師範の・・・
クラスメイトの彼氏の・・・
親友の師範。
・・・さっき家まで行って多田に引き留められた
カッコよくて・・・背が高くて・・・
色気があって・・・
スタイル良くて?
女にもてて?
その他諸々のフェロモン駄々洩れな・・・
先輩・・・
・・・溜息しか出ないじゃん?
俺・・・
悔しいけど・・・
あんな風にはなれないよ。
俺も正直・・・
伊織と「キス以上」の関係にしたかった
だって・・・俺は先輩じゃねぇもん
先輩と比べて落ちこぼれる只の高校生だもん
多田が彼女作って・・・
それまではなんとなく・・・
俺は伊織って言う彼女が居るから・・・
多田より上とか・・・
しょうもない事で優劣をつけてた
マジ・・・
俺ってしょうもない
嫌んなる・・・
こんなに伊織の事が好きなのに・・・
好きで堪んないのに・・・
伊織が・・・多田の・・・彼女を羨ましがってるのが・・・
堪らなく苦しいよ
俺・・・
多田みたいに・・・
素直になりたい
俺・・・
先輩みたいに・・・
伊織とイチャイチャしたい
こんな事・・・
伊織に言ったら俺の事軽蔑する?
(好きだよ)
好きだからさ?
俺の事さ?
今からどんだけ伊織が好きだって事言うからさ?
俺が頭おかしくなったとか思わない?
・・・思ってくれてもいいか
俺さ?
伊織・・・
大好き・・・
堪んないよ・・・
「・・・ん?」
「なおや!!」
可愛い、伊織の声が聞こえてハッとした
「なに?」
「宝と多田君が付き合ったんだよ?」
「・・・そうだな」
最初から相思相愛だったけどな
俺は野暮じゃないからそっけなく返事をした
ファミレスの席
俺のドリンクは少なくなってる
俺は自分のドリンクと伊織のドリンク(空になった)コップを持って立ち上がった
(・・・話、長くなりそうだな・・・)
なんてさ?
そんな事を思いながら伊織の空いたコップと俺の少しだけ空きそうなグラスを持って席を立った
(はぁ・・)
溜息を吐く
伊織はいつものジュース
俺はおかわりのアイスティー
(・・・なんだか・・・先を越された気分感・・・拭えないんだけど・・・)
もっと重い溜息が俺をドリンクバーに佇ませた
「先輩・・・だったら・・・こういうの・・・慣れてんのかな?」
ふいに呟いた言葉
俺の先輩って言ったら・・・
多田の師範の・・・
クラスメイトの彼氏の・・・
親友の師範。
・・・さっき家まで行って多田に引き留められた
カッコよくて・・・背が高くて・・・
色気があって・・・
スタイル良くて?
女にもてて?
その他諸々のフェロモン駄々洩れな・・・
先輩・・・
・・・溜息しか出ないじゃん?
俺・・・
悔しいけど・・・
あんな風にはなれないよ。
俺も正直・・・
伊織と「キス以上」の関係にしたかった
だって・・・俺は先輩じゃねぇもん
先輩と比べて落ちこぼれる只の高校生だもん
多田が彼女作って・・・
それまではなんとなく・・・
俺は伊織って言う彼女が居るから・・・
多田より上とか・・・
しょうもない事で優劣をつけてた
マジ・・・
俺ってしょうもない
嫌んなる・・・
こんなに伊織の事が好きなのに・・・
好きで堪んないのに・・・
伊織が・・・多田の・・・彼女を羨ましがってるのが・・・
堪らなく苦しいよ
俺・・・
多田みたいに・・・
素直になりたい
俺・・・
先輩みたいに・・・
伊織とイチャイチャしたい
こんな事・・・
伊織に言ったら俺の事軽蔑する?
(好きだよ)
好きだからさ?
俺の事さ?
今からどんだけ伊織が好きだって事言うからさ?
俺が頭おかしくなったとか思わない?
・・・思ってくれてもいいか
俺さ?
伊織・・・
大好き・・・
堪んないよ・・・

