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シミュレーション仮説
第1章 性欲に翻弄される少女
 それ以降、美憂と陽一はほとんど毎日のように体を重ねた。
 朝、誰よりも早く学校に行き誰もいない教室や、忘れ去られたように佇む埃っぽい旧体育館で。
 あの橋の下や古いマンションの非常階段。そして親がいない時にはどちらかの部屋で。二人っきりになればお互い言葉も交わさず体を交わらせた。

 告白の返事はまだしていない。それよりも性の快感を得るほうが美憂にとっては重要だったし、性欲旺盛な年頃の陽一も毎日のようにセックスが出来る今の状況に異存はないようだった。

 電車で痴漢に遭えば自ら股間へとその手を導く。
 その指の動きが陽一よりも巧みで、経験の少ない同級生よりもセックスに慣れた大人としたほうがもっと気持ちがいいのではないか。
 美憂はそう考えるようになる。

 痴漢相手を潤んだ目でじっと見つめ「犯して」と訴える。
 誰もが振り返るような美少女にそんなふうに見つめられ、痴漢は美憂をホテルへと連れて行った。

「あん、あ…っ! あうっ! も、もっとぉ…!」

 陽一のとは比べ物にならないテクニックに美憂は喘いだ。
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