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第4章 妻の幸せ

そのＣＤの入った封筒を見て
「たぶん、結婚と出産の報告だろう」
と思いました。

期間が開いていたので私自身以前ほど
切羽詰まった感情はなくなって
かなり冷静でいられました。

だから、その日に観ずに休日の
前日の夜に観る事にしました。

もう私にはどうにもならない
事ですから、友里が私と居るより
幸せになっているのですから。

友里と別れて以来、
自宅マンションには
あまり寄り付かなかった私ですが
この頃になると休日は部屋で
まったりと時間を過ごすように
なっていました。

押尾の部屋は友里が出産のために
マンションを出たのか二人の
話し声が聞こえて来る事は
なくなっていました。