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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
日曜日の夜、裕子が帰ってきました。

緊張している顔つきです。

早百合と過ごせたことで
気持ちに余裕ができていた私は
裕子に夜、同じ部屋で寝ることを
許しました。

といっても穢れた体のままなので
抱くとかは論外ですが・・・。

実際は土日の向こうでの様子を
聞きたかったからです。

同じ部屋で寝られることを聞いて
涙を流しながら喜ぶと思っていた裕子
でしたが、そのことを拒否しました。

何かに怯えているような雰囲気です。

この時、私は冷水を浴びたような感覚に
取りつかれました。

何があったのかは想像がつきます。

許可は出したけれど、
本人の態度や早百合の言動からすると
まさか初日からとは思ってもみませんでした。

ある意味、私自身、
心の準備ができていなかったです。
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