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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
結局、この日、妻は
子供たちの部屋で寝ました。

ここ数か月、
一人寝が続いていた時は
感じませんでしたが
この日はとても不安でした。

裕子の態度から何があったのかは
おおよそ察しは付きますが
なんだか割り切れない気持ちの私は
夜中に何度か魘されて目を覚ましました。

物凄く孤独を感じました。

月曜日、寝不足のまま出勤した私です。

仕事を終えて帰宅すると
食事の用意ができていました。

以前は裕子が作ったものはおろか
お母さんの手料理も
食べられなかったのですが
早百合のおかげで精神が安定したのか
お母さんの作ったものは
食べることができました。

とにかく何があったのか
気になって気になって仕事が
手がつかなかった私でした。

私「今夜は最後は子供の部屋で寝て良いが
その前に話があるから寝室へ来い」
というと妻は
「私にはそんな資格はない。
この家に居させてもらえるだけで
十分です」
また、拒否って来ます。

私「とにかく来ないともう
お前とは一緒に住むことはない。
終わりだ」
というと流石に嫌とは言えず、
部屋に来た妻でした。
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