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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
話し終わるまで無言で聞いていた私ですが
妻は私の顔色を伺いながらでも
嘘はつけないと思ったのか
すべて正直に話したと思います。

その言葉には嘘はなかったと思えます。

只、以前の私なら
こんな内容の話をされたら
烈火のごとく怒っていたと思いますが
今の私は2人の痴態に腹が立つどころか
興奮し勃起していました。

思わず妻を抱き寄せて唇を重ねます。

妻は目を見開き信じられない
というような表情をしていましたが
嬉々として私の行為に応じました。

どうしたのでしょうか。

あれほど他人と肌を合わせた妻を
気持ち悪く思っていたのに
更に新たな男性が介入したというのに
痴態が聞くに堪えない悪行から
退廃的な享楽に変わったような感じです。

やはり私は完全に壊れてしまってますね。
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