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終わりの向こう側
第6章 卍(まんじ)
「あの時、家にはあなた一人だった。
男一人の家に入ったんだから
性的な乱暴を受けるかも知れないと
感じたわ。でも、そうなりそうになった時
完全に拒否できないかも知れないとも
思ったの。本心を言えばね、
職場でも家庭でも色々あって
自暴自棄になってたの。とにかく
その場所から逃げ出したかったのかも
知れない」

私「でも、強制されたことと言えども、
いきなり体の関係だぜ」

「ある意味、チャンスだと判断したのかもね」

私「どういうこと?」

「私は主人しか知らなかった。
それを一生守り通すのも気高いことだと
思うけど、崩してみたいとは
思わなかったこともなかったわ」

私「なんだか回りくどい言い方だなぁ~
要するにできれば浮気もしてみたいって
思ったって事か~?」
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