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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「さっきも言っていたわね?」
「・・・・・
亡くなる前に嫁に泣かれてから弱くなった‥
病気が発見されても気丈に振る舞っていたのに、最後の最後で‥‥"1人にしてしまうのが辛い"って泣いたんだ」
「・・・だから・・・」
「俺の勝手な思いだけど、弱いのは確か‥
だけどな、ただ泣いているからと誰でもって訳でも無い、しっかりと理由が無いと動かん‥
ついでに言えば、リュカみたいな美人が泣くのにも手を差し伸べたくなる」
「それ‥‥本当に勝手‥‥」
「それが男ってもんだろう?
・・・そろそろ落ち着いたか?・・・の前に電話かよっ!!」
脱ぎ散らかしたスーツからバイブの振動‥
何となく相手が分かるだけに、受けたく無いなこれは。
「・・・
はぁ‥‥ちょっとすまん」
仕方無しと起き上がり、スマホを取り出しタップ‥
相手は予想通り‥‥紀永だ。
「・・・どうした?
この時間だったら、クリスマスイブを祝っていると思っていた」
『帰って来ていないよ、まだ仕事をしているのだろう‥
それより外で遠藤に会ったようだね?
何となく遠藤の様子が変だった』
「ああ、今日の行動予定に、復興チャリティーコンサートがあっただろ‥
その会場で遠藤に会った、まだ変だったか?」
リュカが振られたと言ったが、振った遠藤だって傷付かない訳がない。