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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「社長なんか面倒ばかりだぞ、うちは会長が一番てっぺんなんでな、社長の俺でも外回り‥
彼奴が会長にならなければ、俺は今でも専務辺りで気楽にやっていただろう」
「・・・きゃっ!」
リュカを抱き締めたまま、俺はベッドにドサッと転がった‥
勿論リュカは道連れ的に俺の胸の上、これもまた楽しい。
「今の早乙女会長?」
「本甥と言った筈、会長‥‥ああ面倒くさい‥‥紀永の奴が俺を社長にした、元々仲が良く仕事上でも組む事が多かった結果がこれだ」
「・・良かったのそれで??」
「後悔は無い、後継者争いとは無縁で居たかったからな‥
先代が紀永を指名してホッとしたもんだ‥
彼奴には目的があった、俺はそれに手を貸し‥‥あれでも可愛い甥っ子なんでな、必死な彼奴を見過ごす事は出来なかったんだ」
「朔夜って優しい‥
困っていると見過ごせないタイプよね、理由はあるかも知れないけれど私の事も‥‥」
「身内に甘いのは認めるさ、甘いというより構うのが生き甲斐とも言うか‥
‥‥そうだなリュカを見過ごす事は出来なかった、俺にも思う事は多々あるが一番は涙に負けたせい、泣かれるのは一番辛い」
思いより衝動的にリュカの腕を引き、涙を止めようと思ったのは確か。
思いはその後の話であり、ただ泣かせたく無かったんだろうな、例え他の男の事でも。