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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
『少々意外な発言だ、朔夜叔父が女性となど‥』
「お前のように聖人君子じゃ無いんでな、泣いている女性を放置して行くほど冷たくも無い‥
オマケに良い女だしなぁ‥‥」
『遠藤が気付いたら、余計に落ち込むね』
「手を放したのは遠藤だ、俺は手を差し伸べたまでの事‥
ついでに言えば、遠藤に見せびらかして更に落ち込ませたい気分だっ!」
『・・これは予想以上に本気だね朔夜叔父?
止めはしないが‥‥流石に遠藤が可哀想だから、見せびらかすのは勘弁して欲しいかな』
「そうやって、ギリギリのところで遠藤を甘やかすから心が育たないんだ、理解していると思っているんだけどな紀永?」
『理解はしているよ‥
それでもね、遠藤に身代わりを頼んでいる身としては、少々心が痛んでね‥
本当は自由だというのに、私が遠藤を縛り付けている』
「だからと甘やかしていると、何時か本当に爆発しかねん‥
はぁ‥‥珍しく女と一緒だというのに、この話かよ」
『それはまあ‥‥すまない‥‥
野次馬がしたい訳では無いよ、理由が分かったからこれで良いからね‥
その女性と良いクリスマスイブを朔夜叔父』
「お前もな紀永‥
なるべく帰ってやれとは言っておいた」
『・・そうか・・・』
それで電話は切れた‥
紀永は紀永なりに心配している、嬢ちゃんの事も遠藤の事も、それが紀永らしい。