この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
多分今日はもう電話は無いだろうと、スマホをリビングのソファーに放り投げ、ワインクーラーからシャンパン1本とグラスを2個取り出した。
「やれやれ、心配性の保護者からだった」
「その‥‥遠藤・遠藤と聞こえていたけれど‥‥」
「まあ気になったんだろうな、早乙女邸に戻ってからの態度が何時もと違った‥
だから俺に連絡して来たんだろう紀永は‥‥」
「確か会長よね?」
「早乙女紀永、今のところ遠藤の過保護な保護者みたいなもんだ‥
そうだ飲むだろう?
人は来ないが酒くらいはある」
「会長と一緒に住んでいる‥
シャンパンは好きよ」
「遠藤だけじゃ無く、かなりの人数が早乙女邸に住んでいる、まあ地域雇用の一環とでも言った方が良いのか?
開けるから少し待ってくれ」
早乙女邸の内情は他人には話せない、かなり不味い部分があるからだ。
それは良い‥
ワインナイフで器用に封を切り、ポンッと音を立ててシャンパンを開けた。
「ありがとう‥
そう私もメールを1つ彼に‥‥」
「遠藤に?」
「風景写真1枚よ‥
返事は1文だったけど」
シャンパンを注ぎながら、リュカのスマホを覗き見‥
"良いクリスマスイブをお過ごし下さい"本当に遠藤らしい1文、そして‥‥
「言う事が紀永そっくりと来た」
今同じ事を紀永に言われたばかり‥
揃って同じ事を言うとは全く。