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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
実年齢とはかけ離れているような体験は沢山したけど、今は紀永のお陰で一応は落ち着いている。
問題だったら山積みだよ、でも18才の頃から考えたら、紀永じゃないけど些細な事に思えてしまうのも事実。
遠藤さんの事も・・
「ありがとう遠藤さん」
小さなナイフしか売って無かったとか、切り方が汚いとは言わないでとか、遠藤さんは色々と言っているけど‥
普通に紙皿に紙コップってところが、私には少し嬉しい。
だって前に戻った感じがするから、普通をやっていた頃はずっとこんなだったもの、私の方は違和感まるで無し。
「美味しい!」
見た目はともかく味は超一流、それにスパークリングジュースというギャップがまた‥
ついつい懐かしさに微笑んでしまうのが止まらない。
というより、遠藤さんは私の方を見ているけれど、ケーキには手を付けていない、なんで??
「??
遠藤さんは食べないの?」
本当に素朴な疑問、それに対して遠藤さんは‥
「・・えっ?
ああ、少しは食べますが、そこまで甘い物が得意では無くて‥」
へ?えぇー!?
遠藤さんって甘い物も駄目なの!?
確か魚類も駄目で、更に甘い物も駄目って‥
普段何を食べているんだろう?
思わず聞いちゃった偏食系じゃないかって‥
そうしたら、好きな物は野菜類だって、またまさかのベジタリアン発言、これも意外。