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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
美紀の心の内は理解しているつもり‥
そして伊織や朔夜叔父の事、クリスマスイブと言って美紀に何かしたのも予想済み。
だから・・・美紀は無理をしても早乙女邸に帰りたくなった‥
あれで寂しがりの美紀だから。
「・・無茶は困るが、私としては嬉しいとは‥
本当に私は美紀には弱い」
多分無理だと思っても、密かにクリスマスは用意していた‥
留学前のような大掛かりな物では無いが、リビングに小さなツリーくらいは飾ってある。
それの他に用意した物も。
美紀の行動が分かったのでモニターを消して、私はリビングに移動‥
早乙女邸に帰ってくれば、美紀は必ずリビングに顔を出す。
私もそれを理解しているから、夜はリビングで過ごす事が多い‥
大概はお腹を空かせた美紀が、リビングに飛び込んで来るのが最近の日常、それを見ているのもまた微笑ましいもの。
何時も通りに窓際のローソファーに座り、時間潰しの為に経済誌を広げる‥
こう‥‥殆ど早乙女邸内が多い私には、経済誌や確かな筋からのネット情報は大切な情報源。
まあ、美紀の論文が発表された専門誌を読んでいる事もあるが‥
こういうものを読んでいると、過ぎる時間は早い‥
ふと、敷地内でライトの点灯と、車のライトの明かりが見えた、美紀が帰って来たのだろう。