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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと
「・・・・・」
何時もだと、帰って来て着替えてすぐリビングに来る美紀なのだが、今日は全く来る気配が無い。
「変・・・だね?」
わざわざ帰って来て、此処に来ない筈が無い‥
不思議に思いながらも、私の方から美紀の部屋に行って見る事にした。
「美紀入るよ‥
・・・・・はぁ、これは・・・・・」
手前の部屋は照明すら点いておらず、奥の部屋だけが灯っている状態‥
覗いて見て、美紀がリビングに来ない理由が良く分かった。
(・・本当に無理ばかりする・・)
その美紀といえば、早乙女邸に着くのでやっとだったらしく、着替えもしないで‥‥スーツ姿のままにベッドに転がって、そのまま眠ってしまったようだ。
「やれやれ‥‥」
流石にこのままではと思い、少々起こすのは躊躇うが、服だけは脱がせてやろうとは思ってしまう。
「・・・美紀・・・」
「・・・うーん・・・」
上着を脱がし、ブラウスのボタンに手を掛けながら、スカートのホックも外して‥
その間も美紀は夢うつつのよう、早乙女邸の中という事で安心しているとも言うか。
「脱がすのは良いが、着替えは何処だろう?」
下着姿にまで脱がせ、寝るのに邪魔だろうと、上げている髪を下ろしたまでは良いが、着替えの場所がいまいち分からない。