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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「・・・はぁ・・・」
会長室から出て毎回来るのは男性トイレ、心の欲求が満たされても身体の欲求は満たされない‥
だからこうして誰も来ない会長室フロアーなのを良い事に、少々トイレに籠もってしまう。
(・・・今日はまだ大丈夫のようですね・・・)
身体に籠もる熱‥
性的欲求という熱、私だって正常な成人男性なのだから、欲情や勃起という言葉だってある。
それを美紀様にぶつける訳にはいかなく、ただこうして収まるのを待つか、最悪自分で諫めて始末を付けるの2択、今日は前者で済みそうですが。
「・・約束を受けたのは私・・」
身体の欲求より、心の欲求を選んだのは私。
でも何処かに暴走しそうな私が居る事も確か、何時か私は超えてはいけない一線を超えてしまうかもしれない怖さ。
頭の隅にある、美紀様を思う存分この手にしたいという雄の欲求‥
ぬくもりに溺れてしまいたい、私の下で乱れる美紀様を見詰めて。
「・・・はぁ・・・」
一番いけない考えが頭を過ぎる、理性と本能、私は少しばかり理性が勝つようだが、隠し持つ本能を完全に抑え付ける事など出来やしない。
何時バランスを崩してもおかしくは無い、アンバランスな状態‥
前にも同じ事があった。