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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
あれはまだ自分の心をひた隠しにしていた頃、偶々会長から休暇を貰い気紛れに旅行に出た。
あの時も同じ状態で、私は旅行先だという気の迷いだったのか、無い事に女性の誘いに乗った。
それが自らの欲望に火を点けてしまい、旅行から戻って来ても休日前の夜に外出しては女性を誘い性的欲求を満たす日々、そして最後の最後に美紀様に見付かってしまう。
「・・・だから・・・」
そう見付かった時、私は美紀様を捕まえて‥
『でしたら美紀様が変わりをして下さいますか?』
考えるより先に思わず出てしまった言葉、私の本音・私の欲求・私の欲望。
その場では何も無かったが、その後に早乙女邸で突き付けられた約束‥
美紀様が私にキスをするというオマケ付きで。
その時に私は美紀様に、はっきりと言われた‥
"身体を預ける事は出来ない"と、その上でキスだけという条件を飲んだのは・・私・・
元来私は、性的な事に聡い方では無い‥
早乙女邸で秘書になるまでに付き合った女性など数人、精々初体験に少しプラスされた程度の知識しか無かったのは確か。
それが変わったのがあの旅行‥
声を掛けられた女性に、恥ずかしながらも性的な事を教えて貰い、違う女性で試し自信を持ってしまったのが悪かった。