この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
そして私が旅行先で試した女性、リュカのお陰で私は自分自身に自信が持てたのと同時に、悪い方へと転がってしまった発端になった出来事。
(何故北海道に居る筈のリュカが?
・・・理由はこれですか)
『復興支援チャリティーコンサートで、全国で支援を求めています
ウィン音楽大学首席卒業のメロディーと共に‥』
自然災害に対する、復興支援の一環でチャリティーコンサートをやるのは良くある話‥
リュカが国際的名門音大首席卒業は初めて知った、という事は音楽関係ではそれなりには有名人。
私が知っているリュカ・泉は、函館でジャズバーを経営している女性オーナー
勿論クラシックも弾きこなすのは、桜の下のコンサートで承知済みだったが。
今こうして、コンサートの舞台に上がっているのが、少々信じられない程‥
それだけオーナーが似合っていた、カクテルドレスを着て軽くジャズを弾くリュカの姿が、今とはまた別の意味で。
(どちらが本当なのでしょう?
・・それを私が問うのも失礼ですね・・)
あの旅行の時、私は彼女に名前しか教えていない‥
早乙女の秘書だとか遠縁どころか、フルネームすら私はリュカに教えなかったのに、私が問い詰めるのはお門違い、礼儀的にもどうかと思う。