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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間



フランス人とのハーフで、光の当たり具合で茶金とも金髪とも取れる少し長い髪‥
そして最も特徴的なのは、綺麗に輝く翡翠色のその瞳。


私の知っている、リュカという人物はこんな感じ‥
誰だって人には話したくない事は存在する、リュカもあの時は話したく無かった私はそう思う、そして私のこういう感は良く当たる。


何処までも秘書特化‥
人と‥‥クライアントや重要人物、果てには他社重役まで、あらゆる人物に接触し会長と繋ぐのが秘書の役目の1つ、その中で培った人を見る私の目。


ほんの少しの表情の変化、僅かな身体の動きを見極め、相手が何を考えいるか先を読む‥
これが出来なければ、専属秘書なんかやっていられない。


海千山千の人物達と直接会い、鍛えられた能力ともいう‥
だからこそ私は、演奏中のリュカを後列から真っ直ぐに見詰めている、何か読み取れないかと。



「・・・・・」


演奏中に声や音を出すのはマナー違反、だとしたら出来る事は表情仕草を読み取る事‥
演奏に耳を傾けながらも私は考える、何故リュカがこのコンサートを引き受けたかを、少ない情報源で。



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