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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
会場を出る人の波‥
100人も入らない程度のミニ会場、だからリュカが直接客の前に姿を現している。
「・・・久しぶりです‥‥リュカ・・・」
「やっぱり伊織だった、会いたかったわ‥
少しお話出来ない?」
「構いません、この後予定も入っていないので‥‥」
「ではこのままロビーで待っていて‥」
「分かりました」
客が引けるまで、リュカは立ち続けるつもりなのだろう‥
その意志が伝わって来たからこそ、私は素直にロビーで待つ事にした。
「そう‥‥この建物は喫煙ルームがありましたね」
最低限の知識として、この建物の見取り図は頭の中にある、必要は場所は大概頭の中にあると言ってもいい。
その中から喫煙ルームを正確に思い出し、私はそちらに行って見る事に。
煙草は久しぶりだが、気分的に吸いたくなった‥
リュカのバーで、煙草を吸いながら演奏が終わるのを待っていたのを思い出したから。
(・・・・・
久しぶり過ぎて、少しフラつきます)
1~2ヶ月は吸っていなかったとは思う‥
余程の理由が無い限り吸わない煙草、このまま禁煙出来るのではとは思うが、煙草を自然に持ち歩いているのだから、止める気も無いと言ったところ。
仕事の時は車に置いて、持ち歩く事は一切しない‥
この辺りは使い分けをしている。