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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「また見付からない内に部屋に‥
今日は大丈夫だとは思いますが‥‥」
早乙女邸で喫煙発言はしていない、はっきり言えば会長にも美紀様にも秘密、美紀様にはバレましたけど。
だから煙草の匂いは付けて帰る事は出来ない、珍しい事に今日2度目になるがコンビニ確定、消臭スプレーと‥‥夕食を購入する為。
(此処まで気を使うのならば、吸わなければ良いのに、どうしてこれだけは止められないのでしょうね?)
ふぅーっと、煙を吸い込み吐き出す瞬間が心地良い‥
そんなたわいもなさ過ぎる事を考えていたら、リュカの方が喫煙ルームに現れた。
「・・・煙草??」
「ええ、ロビーは少々人の流れが多かったので避難です」
「ふふ‥
避難なんて揶揄するなんて、素直に面倒だったと言ったら?」
「そうとも言いますか‥
思ったより変わりませんでしたリュカは、函館で見た時と同じ‥‥」
「伊織あなたは違うわ、もう少しラフだったのに、今は凄く堅く見える」
「・・仕事帰りでしたので、そう見えるとは思います‥
函館の時は休暇中で私服でした、リュカもジャズバーのオーナーでしたね」
「今でも店はやっているわ、ただコンサートの依頼を受けて、月に数度こうして全国を回っていた‥
・・伊織にもう一度会いたかったの・・」