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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「・・・私??」
「そう、忘れられ無い思いはあるもの‥
私は僅かな可能性だけど、このミニコンサートに賭けて見た、星の数から伊織に会えないかなと」
「そうですか‥
思いは人それぞれ、リュカの思いが届いたと言うべきなのでしょう‥
クリスマスイブですし」
「前にこの街に来た時、伊織に似た人と話をした‥
多分全然関係ない人だろうけど、何となくまたこの街が気になった、主催側の思惑もあるもの」
わざわざ主催側がこの街を選択、その理由は‥‥
「この街でコンサートが多いのは‥‥早乙女ですか?」
「ええ‥‥
チャリティーに参加してくれる、早乙女がというところが大きい‥
こういうのは主催側に逆らえないけど、この街でまたコンサートをやりたかったのは本当よ」
この場合、関わっているのは広報部か社長が直接、何となく後者の確率が高いと断言出来るのは何故だろう?
(はぁ‥‥
社長のあの性格ですか)
私の悩みの種ともいう、社長の自由奔放なあの性格、どうしても苦手意識は‥‥ある、これはもう子供の頃からの話。
「・・・伊織?」
「っ!
すみません、少し考え事を‥
確かに主催側の意図は当たりなのでしょう、参加していますし、リュカの読みもなかなかかと」
「・・・場所変えない?
ずっと喫煙ルームじゃね??」
「ああ、本当にすみません、移動しましょう」