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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間



少し変な言い回しだったが、移動には了承‥
女性をずっと喫煙ルームに‥‥流石にこれは失礼だと私ですら思った。


リュカに付いて来たのは、楽屋裏に当たる部分、どうやら奥の1部屋が今日の主役リュカに用意された部屋らしい。



「花でいっぱいだけど‥‥」


「花は好きですので、ご心配無く」


部屋の中は本当に贈られたらしい花の山‥
主役ともなると、此処まで贈られるものなのか?



「花が好きなのね‥
考えて見れば、あの時の伊織も桜を探していた‥
そうじゃ無いわね、幾ら何でも普段は此処まで花を贈られるのは多くは無いの、この花の半分は同じ人物」


「熱烈なファンか何かですか?」


「さあ?
直接会ったのは一度、勿論話をしたのも一度なのだけど、今回また此処でコンサートをやると気付いたみたいで、いきなりの花の山」


「誰ですかね、そんな人物は??」


「・・早乙女社長・・」


「っ!?」


まさか本当に‥‥
でも社長だと、この花の山は『アリ』だと納得してしまう部分も、何せお祭り好きの社長‥
私も何度か被害‥‥いやこんな思いをした。



「意外な人物でしょう?
まさか覚えていて、こうして花の山を贈って来るなんて、でも本人は居なかった」


居たら私が逃げています‥‥とは言えず‥‥



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