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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「・・遠藤・・伊織・・」
「ええ‥‥
クラスター本社秘書部長ならびに、外部早乙女邸内第1秘書、これが私が早乙女社長を知っている理由‥
ただし私は早乙女社長では無く、早乙女会長の第1秘書になりますが」
「・・・・っ!?」
流石にリュカも驚きが隠せないよう‥
社長と何かあるとは勘ぐったが、こんな立場だとは思わなかった、それがありありと見て取れる。
「驚きましたか?
でも私はああ言われて、逃げ隠れるほど卑怯では無い‥
あった事は受け入れます、その上で私は私の意志に従う、今の私に取れば約束の方が大切なのです」
「言ったでしょう、これですっきりしたと‥
もう追い掛ける気も無い、伊織の気持ちは痛いほど分かったから‥‥大切なのね、その女性(ヒト)が」
「・・何よりも・・」
「男の人のそんな思いには適わないわ‥
これでもジャズバーオーナー、そんな話は幾らでも聞く事、そう今更よ伊織の事も早乙女社長の事も‥‥」
「そんな女性の強さに適いませんがね‥
社長には、それくらい強気の方が対応が早い、女性に攻撃されるのが一番の苦手、あれは多分無意識でしょう」
間違っても、原因の1つが家の祖母とは言いたくない、どちらも困ったトラブルメーカーという事に気付いて欲しい。