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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「そういうのはお互い様ね、気が合うと思ったのはそのせいかしら?」
「かも知れません‥
嫌いでは無いのですよリュカの性格は、少しくらい気が強いくらいが良い、それこそ社長と正反対です」
見た瞬間に目に付き、本当は気が強い、それは美紀様に似ている‥
そんなリュカの性格だったからだろうか、函館であんな真似をしようと思ったのは。
(・・今更ですね・・・)
リュカの誘いを、しっかりと断った私に、それを蒸し返す訳にはいかない。
「くすくす‥
せめて相談出来るお友達くらいにはして欲しいわ?」
「その程度でしたら‥
アドレス交換しますか?」
「ええ‥‥
桜の写真を送る‥‥遅咲きの桜を、満開の時に‥」
「それは是非‥
こちらに居ると、桜を見る余裕も無いので‥」
個人的に持っているアドレスでアドレス交換をし、これでリュカとは和解と思って良いと‥
私も密かに相談出来る相手が出来た事ですし、丸く収まって良かった本当にそう思えて来る。
「・・・
なんでお前が居るんだ・・遠藤?」
「社長??」
穏やかにリュカと話をしていたら、戸口には社長の姿‥
これは少し長居したよう、私とした事が逃げるタイミングを失っていた。