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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「沢山のお花をありがとうございます早乙女社長」
「いや、今回は気付いただけの事、コンサートには間に合わなかった‥
で、言い訳は遠藤?」
「私ばかり、いちいち突っ掛かりますか‥
そうですね、何を話していたかは‥‥秘密です」
「・・・ですね・・・」
「隠すと為にならん、そんな言葉くらいは知っているだろう?」
はぁ‥‥
何時もの絡みですか、交わすのが面倒くさい‥
これを何年思っているやら。
「社長こそ噂話になるような仕方をして、後々大変だと思いますがね?」
「お前がそれを言うか?
俺はこれでも独身だ、浮いた話は害より為になるとも考えられるぞ」
「私も独身ですよ‥
独身独身と仰られるのでしたら、素直に祖母の話を受けては如何ですか社長?」
「・・意外に辛辣だわ・・」
私と社長のやり取りに、やや呆れ気味のリュカが1人‥
知っているとは言ったが、言い合うとは言っていなかった。
「此処でそれを出すかお前!?
俺にあれを耐えろと?
どれだけ逃げ出すのが大変か、遠藤お前が一番分かっているだろうが!」
「・・勿論・・
伊達や酔狂で、一緒に住んでいた訳ではありませんので‥
ちゃんと抜け道はあります‥‥それと、外だというのに素に戻っていますが良いのですか?」