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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「・・・
ああ良い、此処まで見せて今更外面なんか出来るかっ!
ついでに抜け道を教えろ遠藤」
「嫌です、教えてしまうと私にも被害が来ますので、社長の方が祖母の扱いが上手いと思っていましたが、意外に違うよう」
本当は知っている‥
社長は祖母の押しが一番弱いと、言うとまた拍車が掛かりそうなので言いません。
「一番扱いが上手いのは俺じゃ無く会長だ‥
俺の場合は言われたい放題、良くあれまで口が動くんだか、とんだ還暦だぞあれは」
「還暦と分かっているのでしたら、もう少し優しくしてあげて下さい‥
社長がそう突っ掛かるからこそ、祖母まで熱くなるのですよ?」
「優しくっていうタイプじゃ無いだろ、裏で一番何をするか怖いんだが‥
突っ掛かるのはガキの頃からのクセなんだ、今更変えられるか!」
という事は50年は祖母とこのやり取り‥
それは祖母も買うでしょう、祖母も弱いタイプじゃありませんし。
「では諦めて下さい‥
ああ父や私は普通に逃げられますよ、それに会長も‥
社長だけですよ、逃げられ無く捕まっているのは、後は全員逃げていますので‥」
「・・・
なるほど、それが逃げるコツか‥
全員に共通するのは、その穏やかそうな話し方だろう、だとしたら俺は無理か全く」
「祖母は社長が好きですから余計にですね」