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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「十分お楽しみ頂けたのであれば、私は帰ります‥
あまりに遅くなり過ぎても、後々言われます」
「早乙女邸にしては、意外に監視の目が厳しいじゃないか?
ああ、お前自身のせいだったな??」
「それこそ今此処で言うのですか?
確かに私の不徳が原因です、ですが今は何1つありません、本当に残業で本社に残っていたまでの事」
「・・クリスマスケーキ付きでな・・
知らんと思っていたのか伊織?」
本当にっ!
社長は何時までも・・
「予想は付いていたので驚きはありません‥
そして社長が会長室に乱入したであろう事も予想済み、私こそ何をして来たのか聞きたいところ‥‥一度やらかしているでしょう社長も」
「まあな、あれは反省している‥
・・せっかくのクリスマスイブだというのに、会長室に籠もっているなど勿体ないと思わないか?
俺は間違い無く、早乙女邸でクリスマスだと思っていた」
「私ですらそう思っていました、気付いたのは退社ギリギリの事でしたので、せめてクリスマスケーキでもと思ったまでです」
「俺もさして変わらん、あの場所で出来る事など限られる‥
それにまだ帰る気は無いらしい、全く頑固だな」
「・・・・・」
多分に社長は、本社から直で此処に来た筈‥
だというのにまだ仕事中とは、美紀様は本当に帰る気があるのやら。