この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「・・・??
会長室が在籍表示??」
私の社内IDは特殊で、ホストの一部にアクセス権限がある‥
これは秘書課というより、早乙女会長の第1秘書としての立場と、会長自身が私に許可したもの。
その権限で会長室を含む、社内全てをチェック監視出来るようになっている、一般社員には教えていないが。
(会長室とすれば美紀様、まだお帰りになっていなかったとは‥)
今日はクリスマスイブ、美紀様も早々に帰宅しているものと‥
どうやらクリスマスよりも、年末の忙しさを優先したらしい。
(・・気になりますし、行ってみますか・・)
端末を落とし、早乙女邸に持ち帰る分の報告と確認書類だけを持って、私はもう1階上、会長室フロアーを目指した・・・
"コンコン・・"
「・・はい?
誰ですか??」
やはり在籍表示は美紀様、もう定時など遥かに過ぎている時間だというのに、まだ仕事をしていたとは。
「遠藤です、入っても宜しいですか?」
「遠藤さん?
どうぞ・・・って、まだ仕事してたんですか??」
ガチャっと重厚な扉を開けて会長室に入れば、会長のデスクに座り驚き顔の美紀様。