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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
「なんか大変そう早乙女って‥
凄い個性的ね?」
「「・・・・・」」
またもや‥
リュカの言葉は当たっているだけに、どちら共に言い訳がしにくい、確かに早乙女本筋は個性派集団‥‥認めるのも少々悲しいものがある。
「俺を含め確かに個性が強い‥‥か‥‥
今考えれば兄貴の穏やかさもまた個性、一番個性が強かったのが親父だったなあ‥‥」
「・・もう懐かしい話です、あの頃はクリスマスといえば本宅で大々的にパーティーを開いていました、私も祖母に連れられて本宅に行っていましたね」
少々の昔話、まだ前会長の頃は良く人々を呼んでパーティーを開いていた‥
そして今を話せずだから、昔話で社長は誤魔化した‥‥クリスマスを掛けて。
「素敵でしょうね、早乙女のパーティー」
「・・今はありません・・
会長はシンプルな事がお好きで、その様な社交辞令は一切省いております」
「ある種の堅物だ、合理主義ともいうが社交辞令は嫌うな、俺は騒いでいる方が良い」
「社長に付き合っていたら、何をさせられるか分かったものではありません、現に今も‥
クリスマスイブだと我慢しましたが、そろそろ本当に早乙女邸に戻らないとお小言が来そうです‥
では私はこれで、近い内に連絡します」
丁度良い話と少々強引に話を打ち切り、連絡は入れると示唆をしただけで、私は挨拶もそこそこに社長を通り過ぎて控え室からは出た・・・