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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
出不精では無く、立場上と私達秘書が止めているが事実‥
会長もそれは理解をしているので、余程の理由が無ければ外出はしない。
「・・・・・」
本当は気楽に外出したいのを私は知っている‥
会長の趣味は写真、それも風景を写すのが好み、会長就任以前は少ない休暇や仕事での出張に、必ずカメラを持ち歩いていたほど。
今でもカメラを大切にしている、だけど使う事は殆ど無い‥
ずっと早乙女邸内では、使う事などある訳も無く、カメラは会長の私室の隅に飾られているのみ。
「伊織がコンビニね、食堂に頼めば夕食は作ってくれるだろう?」
「こんな時間では迷惑になりますので、遅くなる時は何時もコンビニです‥
たまに食べるのが良いのです会長」
「今のコンビニは味が良い‥
私はめったに行けないが、たまに行けば楽しいよ」
「行ってらしたとは‥
それは気付いていませんでした、あまりフラフラされるのもどうかと思いますが?」
「そう言われるから、言わなかったのだけどね?・・それにしても袋の中身、変わったパッケージの酒?ジュースなのかな??」
ああ気紛れに買った‥
1人で飲んで見るのも良いかなと思い、また購入してしまった物。
「会長はご存知ありませんか?
子供用のスパークリングジュースです、クリスマスに良く子供が飲む物‥
何となくの気紛れですね」