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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実



転機は紀永がクラスター社本社に転属して来て、1年も経たない頃か?


紀永が言い出した‥
『はみ出し者同士協力しないかい朔夜叔父?』
そう切り出したのが始まり。


紀永の事情は勿論知っていた、親父の勝手な決断に紀永の方が反発したと‥
だから『もしそれが可能だったら協力する』
その時の俺はそう答えた。



「・・・
夢は実力で掴むもの‥
懐かしい話だ、今は全て掴んだんだからな‥‥大きなオマケ付きで‥」


俺に取って紀永は可愛い甥っ子‥
多少年より大人びていたが、数少ない甥っ子には変わらない。


だからこそ、紀永が行動開始したのに合わせて、俺も裏で紀永に協力‥
俺は内から、紀永は外からクラスター全社を掌握しようと。


あの頃からだ、俺が此処まで真面目に仕事をするようになったのは‥
本気で本社内で動き回り、それは今でも変わらない。


その間に紀永は、あの類い希なる交渉術で、次々と他社を買収子会社化して行き、子会社系列では最大派閥まで上り詰め、最後には本社をも掌握し親父から時期会長に指名され、現在に至ると言ったところ。


その相棒を買っていた俺は、専務から副社長、そして紀永が会長就任に合わせ社長就任。


変わらず、本社内で睨みを利かすという役所は変わらん‥
ただ社長職という事で、色々面倒なものが増えたのが痛いところか。



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