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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
(だというのに、俺が抱いた感情は欲か‥
俺自身が情けないぞこれは‥‥)
会長室の前で躊躇いながら考えがグルグル‥
普段の俺は、こんな事で悩むタイプじゃ無いんだが、今回ばかりは欲とあの痛々しい嬢ちゃんを見て、本気で参っている。
「・・・・・
・・朔夜叔父様?
どうしたんですか、さっきから立ちっ放しで??」
「は?
・・嬢ちゃん!?」
「その‥‥
ずっとID反応とカメラに映っていたから、どうしたのかなって思って‥
邪魔でしたか朔夜叔父様?」
ああ、会長室は隠し立ては無駄だったな‥
それ以前に、セキュリティーが高いこの会長室フロアーに居ればバレるか。
「いや‥‥
俺の方も、仕事をしている嬢ちゃんの邪魔をしたら悪いかと思った」
「大丈夫です、邪魔と言うんでしたら既に入って帰りましたもの」
「入って帰った??」
なんだそりゃ??
とりあえず、嬢ちゃんに促され会長室の中に入り、言った理由が分かった。
ソファーセットのテーブルの上に置かれている食べかけのケーキ‥
それも皿は2つ、こんな時間でそんな事を出来るのは、思い当たる中ではたった1人。
「・・・遠藤か?」
「はい、見つかっちゃいまして‥
それでケーキを持って来てくれたんです、美味しかったですよ?」
「へ――
あの堅物遠藤がなぁ‥
この場所で飲食禁止とか言うと思ってたが、意外に違ったようだ」