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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第1章 クリスマスイブの幻ー恋とピアノとの狭間
せっかくのクリスマスイブだというのに‥
どうやら今の美紀様は、恋より仕事が恋人らしい。
「・・・・・」
1つ思い付いた‥
まだ会長室に止まるのだったら、何とか間に合うかも知れないと。
「・・・遠藤さん??」
「っ!
・・少々思い付きました、まだお帰りになりませんよね??」
「後数時間は籠もろうかと思ってた・・」
「やはり‥‥
では、このまま仕事をしていて下さい‥
私は少し外に出てきますので‥」
「??
何をする気なの遠藤さん?」
「・・秘密です・・」
唇に指1本立てて、秘密というサイン‥
美紀様は首を傾げて不思議顔だが、クリスマスイブを何も無くは、流石に辛いとは思う。
「出来るだけ30分以内には戻ります」
そう美紀様に言い残し、私は会長室を飛び出した。
エレベーターに乗りながら、電話を掛けるのはEAホテル‥
その中でも、会長が良く会席や個人的に使うフレンチレストランに直接連絡。
「お忙しいところ、大変申し訳御座いません、早乙女邸第1秘書の遠藤と申します‥‥」
このフレンチレストランのシェフとは、多少ながらでも交流がある‥
会長好みの料理をする為とかに、何度か会って話し合いをしているから。