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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
「・・そんな言葉を聞くとは思わなかったな・・」
驚いた、彼女がこんな事を言うとは‥
彼女は俺が思っているより、大人の世界を知っている。
「こうしたコンサート以外は、ジャズバーのオーナーですもの‥
お酒の戯言で聞くわ、それがお酒の席で面白いとも言うけれど」
「ジャズバー‥
良く世間を知っているのは、それが原因‥
遠藤に会ったのもジャズバーの話なのか?」
「いいえ‥
初めは近くで頼まれたミニコンサートで、その時に私の方が彼に店の名刺を渡した‥
来るとは思っていなかったわ、でも1日空けて彼は私の店にやって来た、その時に旅行者だと聞いたの、それで‥‥」
「・・・最後まで言わなくても、だいたいの想像は付く‥
その名前しか知らない旅行者を探してか‥‥夢みたいな話だな、クリスマスイブが魅せた夢」
「そうね、本当にクリスマスイブの夢‥
振られたけど、連絡くらいはくれるって言うのだから、それで我慢しなくちゃ‥‥高望み過ぎるって分かったから」
「高望みかぁ‥
どうして揃って高望みをするんだかな」
紀永も嬢ちゃんも遠藤も、全員が高望みだと俺は思う‥
そしてその3人が複雑に絡み合うという、俺が手を出せる範囲を超えている。