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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第2章 クリスマスイブの噂-セフレの噂とイタい現実
俺としては3人全員に幸せになって欲しいのに、3人は一番辛い方を選択してしまった。
どうしてなんだろうな、運命の悪戯ってやつか?
残酷な‥‥悪戯だ‥‥
「でも、これでスッキリと函館に戻れる‥
全て分かったもの、彼に好きな女性が居る事も、その女性しか見ていない事も‥‥」
スッキリという割には、その翡翠色の瞳は悲しそう‥
人の心というのは簡単に割り切れるものじゃ無い、それこそ割り切れるんだったら、今のあの3人の関係は無いだろう。
「・・辛いのは分かるが‥‥泣かないでくれ‥
流石に女性の涙には弱い」
「・・えっ?
・・・私・・・泣いている??
・・・どうして・・・」
「理由は言わなくても分かるだろう?
簡単に心の整理は付かない、俺もそうだった‥
俺の場合は天国に逝ってしまった妻だったが、何年引き摺ったか‥‥割り切れないものだ」
「心の‥‥整理‥‥」
「・・・・・
今日のところは、似ている俺で我慢してくれ・・・」
グッと彼女の腕を引き、俺の腕の中に抱き締めた‥
一瞬驚いた彼女だったが、俺に身を委ねて泣く‥‥俺はただ抱き締めて優しく髪を撫でてやる。
「珍しく男性に恋したのに‥‥ハーフでも関係ないと言ってくれた‥‥一緒にピアノを弾いて‥‥それで‥‥それで‥‥」