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第7章 同僚達と

ふて腐れたように言うと、パンプスで足首をポンと蹴られて微笑まれて男にも苦笑いが出た。

そして「何か付いてるわよ」と自らの口元を指差してからおしぼりで拭いてくれようとしたので、男も顔を前に突き出すと不意にチュッと素早いキスをされてハッ！と目覚めるような驚きをさせられた。

そんな目を見開いてフリーズした男とは対照的に熟女は目を細めて笑い、余裕で椅子の背もたれに体を戻した。つられて男も体を戻す。

そして辺りを見て、岡本や土井に戻ってきて見られていなかったか、あるいは他の人に見られていなかったかを確認して、幸いにそんな気配はなかった。

「大丈夫よ、怒ったりしないから。私にもヤキモチ焼かせて。今日はそのための合コンでしょう。この前は私の目の前で淑江ちゃんのお尻を触ってたくせに」