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わざとの嫉妬、それからの・・・
第8章 二人で自慰をして
それに対して、「たいして変わらないだろう」と男も笑い、ゴクリと大きく水を飲み込んだ。

少しの間続いた二人の笑い。

「それで」と切り出した女のこちらを見る眼差しが急に艶がかったものになったのを男は見逃さなかった。

「それで、チュッだけで終わったの?」

やはりそうきたかと思った男は、隠すこともせずに「胸を触ったよ」と正直に打ち明けた。

それに対して「そう」と言った女の表情に変化はなかったが、「私の大切なモノは?」と聞いてきた瞳には怖さが篭っていた。

しかし「なかったよ」とそれもありのままに答えると、その恐ろしさはすぐに消えてなくなった。
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