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わざとの嫉妬、それからの・・・
第8章 二人で自慰をして
体の上からどけて脇に横座りになると、男も上体を起こして体育座りをした。

目と目が合う。

女は顔に掛かってもいない髪をかき上げてから恥ずかしさを隠すように「ウフフフ」と笑って見せた。

男も表情だけを崩して笑い顔を返す。

そして立ち上がると、テーブルの上にあるティッシュの箱に手を伸ばして、「お互い狂っちゃったな」と相手を見ずに言った。

「ええ」と背後で女の立ち上がる気配がした。

男は2枚、3枚とティッシュを抜いてから向き直ると、女は目でそれをちょうだいと訴えてそれを受け取り、そして男の顔や胸に吹きかけてしまった愛液を無言のままに照れた笑いを浮かべて拭き取ってくれた。
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