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わざとの嫉妬、それからの・・・
第2章 前段階 第一弾
そしてどこからも見られなくなる角を曲がり、左側の壁沿いに並ぶ男と女のトイレの扉が見えたところでまるで計ったように女性用のドアが開いて中から亜紀子が出てきた。

「あらぁ!?」とわざとらしく驚く表情に、照明が当たったセミロングの茶色髪が映えてグッと魅力的に見えたが、木戸は「よお」と素っ気無く答えた。

赤い洋服が小さくはないが大きくもない熟女の胸のを魅力的に浮き出さしている。

「カワイイ彼女じゃない」

「そうかな、ありがとう。そっちこそ、かっこいい彼氏じゃない。うちの上司達とはえらい違いだ」
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