この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わざとの嫉妬、それからの・・・
第10章 欲情する尾行
強いお香の匂いがするその空間に木戸はいい印象を持たなかった。
「いらっしゃい」
カウンターの中に丸いメガネを掛けた丸い中年体型のマスターが座ってテレビの映画を見ていて、客は誰もいない。
とりあえず土井達が居なくて良かったなと思いながら、マスターに手を差し出して勧められたカウンターの中央に飯島亜紀子と並んで座った。
そして初めて来たこの見せの中をグルーッと見回すが、とりたてて目に付く特徴が何もない殺風景な空間だった。
「何にしますか」
「どうする?」
「いらっしゃい」
カウンターの中に丸いメガネを掛けた丸い中年体型のマスターが座ってテレビの映画を見ていて、客は誰もいない。
とりあえず土井達が居なくて良かったなと思いながら、マスターに手を差し出して勧められたカウンターの中央に飯島亜紀子と並んで座った。
そして初めて来たこの見せの中をグルーッと見回すが、とりたてて目に付く特徴が何もない殺風景な空間だった。
「何にしますか」
「どうする?」