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わざとの嫉妬、それからの・・・
第10章 欲情する尾行
「上ができてからもう2年ぐらいになりますかね。付き合いもないし、関わりたくもないから詳しくは知りませんがハプニング・バー的な店らしいです。完全会員制の」

「ふ~ん、そうなんですか」

「まっ、その会員さんたちが行きや帰りに寄ってくれるから、うちとしてはありがたいとも言えるんですけどね。本当、上から皆居なくなって売り上げがゼロなんて時もあって、私も辞めようかと思ったときもありましたから」

「へぇっ、じゃあ上のエッチい店も捨てたもんじゃないんですね」

「ええ、そう言うことです。でも、警察沙汰は勘弁ですけどね。だから関わらないようにしているんです」

「なるほど」

土井達が行った店の存在を確認できたことで、木戸と飯島亜紀子は頼んだ一杯を飲み終えて店を出た。
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