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わざとの嫉妬、それからの・・・
第2章 前段階 第一弾
その目の動きに女の彼氏も気づいてこちらを向こうとしたので、木戸は慌てて熟女から目を離して真反対にいる自分の彼女の方を向いてごまかす。

さいわい淑江は鈍感にテーブルに置かれたデザートのことを見ていた。

そして木戸が見たことではじめて戻ってきたことに気づき、こちらを向いて微笑を見せた。

「おまち」とおどけて椅子に座ると、そんなことないとばかりに淑江の丸い顔が「ぅうぅん」と小さく揺れた。

その肌はついさきほど抱擁した熟女とは違い、張りがあって小皺がないのを見てやはり歳で違うなと思った。

それからデザートの乗った皿を見て「先に食べてれば良かったのに」と言うと、「だって、一緒に食べたほうが美味しいでしょ」と言われて、今はこの女だけに集中しなきゃなと思った。
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