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第4章 前段階　最終節　飯島亜紀子と合流する

そのカウンターの後ろには小さな丸テーブルが二つ前後に置かれていて、奥に女の二人組み、そして木戸側にはまた女と男のカップルがいてその横に白く塗られた木製のドアがある。

それぞれの態度やマスターとのやり取りを観察すると、みんな初めて客ではないようだ。

が、かといってそれほどの常連でもないのか、他の組同士との会話は聞かれない。

せいぜい奥の男、男の組が後ろに居る女二人のテーブルにちょっかいを出す程度で、それもやんわりかわされている。

なので、一人でいてもそれほどの孤独は感じないでいられた。

それとここは禁煙なのか、誰もタバコを吸っていないのも助かった。