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君を孕ませたい
第11章 新しい生活
「それでね、確かに家庭科部って地味って言われちゃうんだけど、料理やお菓子も作れるようになるし、洋服を作ったりもするの。いつか一人暮らしした時とか結婚した時とか絶対役に立つと思うんだ」
(お祖父ちゃんと二人暮らしだったし料理だったら最低限は出来るんだけどな)
家庭科室に向かう途中、楽しそうに説明する鈴本さんに、そうなんだ、と返答しつつそんなことを考えていた。
「活動は火曜日と金曜日の週2回だけだから、他の部活との掛け持ちもオッケーだし、遅くならないからバイトとかも出来るよ」
鈴本さんも説明を交えながら色々と話してくれて、この学校に転校してきて初めてのちゃんとした会話はとても楽しく感じられた。
家庭科室に入ると既に数人の生徒が集まっていて、鈴本さんが「部長」と呼んでいた先輩に紹介をされた。
「部長、同じクラスの立花実咲ちゃんです。見学だけでもって言って説得して連れて来ました」
恐らく仲が良いんだろうな、と短い会話だけでも推察出来るほどに明るく和やかな雰囲気で、私はそれに何となく安心感を覚えた。
部長と呼ばれる山中先輩は、部の活動内容や、活動曜日、人数や雰囲気なんかを一通り説明してくれて、その日はマフィンを作るということで、私は川崎さんと同じ班に混ざって一緒に作らせてもらうこととなった。
(お祖父ちゃんと二人暮らしだったし料理だったら最低限は出来るんだけどな)
家庭科室に向かう途中、楽しそうに説明する鈴本さんに、そうなんだ、と返答しつつそんなことを考えていた。
「活動は火曜日と金曜日の週2回だけだから、他の部活との掛け持ちもオッケーだし、遅くならないからバイトとかも出来るよ」
鈴本さんも説明を交えながら色々と話してくれて、この学校に転校してきて初めてのちゃんとした会話はとても楽しく感じられた。
家庭科室に入ると既に数人の生徒が集まっていて、鈴本さんが「部長」と呼んでいた先輩に紹介をされた。
「部長、同じクラスの立花実咲ちゃんです。見学だけでもって言って説得して連れて来ました」
恐らく仲が良いんだろうな、と短い会話だけでも推察出来るほどに明るく和やかな雰囲気で、私はそれに何となく安心感を覚えた。
部長と呼ばれる山中先輩は、部の活動内容や、活動曜日、人数や雰囲気なんかを一通り説明してくれて、その日はマフィンを作るということで、私は川崎さんと同じ班に混ざって一緒に作らせてもらうこととなった。